市職員数見直し案を組合に提示

update 2003/10/3 10:05

 函館市は2日までに、第3次行財政改革の一環として、市長部局などで83人を削減する来年度の職員数見直し案を、市職労(藤盛敏弘委員長)に示した。市長部局と教育委員会で79人、関連団体などの派遣引き上げで4人削減する。水道局、交通局、市立函館病院についても近く各組合に提案を予定し、削減数は最終的に100人を超える見通し。職員削減数が100人の大台を突破するのは平成に入って以来初めて。市職労側は今後検討した上で、11月中旬にも回答する方針だ。

 市が策定した「アウトソーシング(外部委託)推進計画案」に関する削減数は46人。桔梗保育園は民営化に伴い12人減、学校給食調理業務の委託化で亀田小4人、戸倉中3人、桔梗中5人をそれぞれ削り、合わせて12人を削減する。

 清和荘の調理業務委託化は5人減、青柳学園は通園バス運転業務の委託化、デイサービス業務の嘱託化に伴い3人減員。市民相談受付業務、税証明発行業務の嘱託化などで4人減、野犬掃とう業務嘱託化で2人減、臨床検査業務の委託化で3人減、ふ頭管理業務嘱託化は3人減らす。

 部局別にみると、環境部が18人削減で最大。次いで福祉部が15人減、教育委員会学校教育部が12人減、保健所が8人減と続く。

 被生活保護世帯数の増加に伴う体制強化などに5人増やすなど全体で23人増員する一方、外部委託に加え体制の見直しなどで106人を減員した。

 組織機構も改め、土木部に道路等施設管理担当参事体制、企画部に国際・水産海洋都市構想、高等教育機関担当参事体制を新設、函館駅周辺整備事務局次長を廃止し、企画部企画管理課で企画係と広域行政係を統合する。関連団体では、文化・スポーツ振興財団に派遣している職員5人を引き上げる。

 村上英彦総務部長は「本年度は第3次行革の前期最終年でもあり、できることはやった。今後もできるものは積極的に対応していきたい」と説明。市職労の藤盛委員長は「行財政が厳しい中、事務事業の見直しはできるものからしなくてはならない。今後、職場ごとに議論した上で、市民サービスの状況など総合的に判断したい」と話している。

 市職員の削減数が100人を超えるのは1988年度の101人以来。(仁科裕章、千葉卓陽)

提供 - 函館新聞社



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