追分カード普及好調
update 2003/10/3 10:03
【江差】江差町内62の加盟店が売り上げの2%を消費者に還元する「追分カード・えさし」の利用開始から5カ月―。若者を含む地域住民への普及が進み、還元額が目標を大幅に超えるペースで伸びている。地元小売店が函館市などへの購買力流出で苦戦する中、地域の暮らしに密着したマチの商店街と消費者を結ぶ新たな架け橋として、カードの役割は一層高まっている。
発行元の追分カード・えさし会(打越東亜夫理事長)は、加盟店の売り上げ実績から本年度の還元目標を約700万円、約3億5000万円の売り上げを見込んでいた。
だが、9月末までの還元額は地元住民への幅広い浸透を反映して、目標を大幅に超える約1000万円。年間の還元額は目標の約3倍の2000―2400万円、12―13億円程度の売り上げが見込まれ、予想をはるかに上回る好調な滑り出しをみせている。
加盟店店主らは「若者がカードを持って商店街に戻ってきた」「ポイントをためることが一種の流行になった」と、確かな手応えを感じている。
打越理事長は「町内の住宅や新車販売を除く購買力は80億円規模。約20%が函館や上磯に流出している。加盟店にとって2%還元は苦しい負担だが、商店街の振興は町全体の課題で、消費者保護の観点からも重要」と、カードがもたらす効果を強調する。
同カードはホームセンター・イエローグローブ江差店など大型店も参加して5月に利用開始。加盟店での買い物100円につき2円のポイントを還元する。5ポイントごとにカードにカモメのマークを印字。マーク70個(3万5000円)で「満点」となり、全加盟店で500円の金券として利用できる。
62の加盟店で利用できる「満点カード」は贈答品としての人気も上昇。同会は額面500円の商品引換券として販売も始める方針。同カードとともに商店街再生の新たな切り札になりそうだ。
提供 - 函館新聞社
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