若者の性感染症急増
update 2003/9/29 10:26
函館市内の昨年度の性感染症発生件数が新感染症法施行(1999年4月)以降、過去最高になっていることが、市立函館保健所の2医療機関に実施した定点観測で明らかになった。代表的な性感染症4種の累計は340件で、2年前の倍。感染しても自覚症状が少ないため、病院にかかっていないケースもあり、同保健所は「これは氷山の一角」とみている。
市内には産婦人科・泌尿器科が約30機間あるため、「少なくともこの5倍以上はいる」という。340件の種類別でみると「性器クラミジア」が146件、「淋菌(りんきん)感染症」が124件、「性器ヘルペス」が45件、「尖形コンジローム」が25件―となっている。
中でも、性器クラミジアと淋菌感染症の増加が著しく、性器クラミジアが2年間で2倍、淋菌感染症は3・4倍に急増していた。また、両患者の大半が若者で、性器クラミジアは10代が25%、20代が51%、淋菌感染症は、10代が21%、20代が43%を占めた。
同保健所は対策として、高校生を中心に若者への啓発を強化する考え。昨年度2回実施した研修事業を本年度は5回に増やすほか、年10回行われている学生向けの思春期教室などでもリーフレットや避妊具を配布し、積極的に注意を促す。
同保健所は「学校から依頼があれば、いつでも講師の保健師などを派遣できるよう、体制を整えている」といい、中学校や高校、大学の教育機関に協力を呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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