市長査定スタート

update 2003/1/29 11:10

　函館市の２００３年度予算編成が大詰めを迎え、２８日から３日間の日程で市長査定が始まった。４月に市長選を控えているため、政策的な予算を盛り込まない骨格予算となり、最終的には市長選後の６月補正を経て年間予算が決まる。厳しい財政状況の下、継続事業となっている函館駅前土地区画整理事業などに関連する予算をどう判断するかが焦点となっている。

　市が昨年まとめた新年度から０９年度までの中期財政試算によると、現行の財政状況で推移した場合、毎年度２０―５０億円の単年度赤字が生じる見通しで「極めて厳しい財政状況が続く」と予測している。

　こうした中での予算編成とあって、今回の査定対象となる継続事業のうち、同土地区画整理事業は新年度から始まる駅前広場の工事費用をどの程度盛り込めるかが焦点。また、ダイオキシン削減対策として今年末の建設完了を目指す日乃出清掃工場の３号炉建設費、市中央図書館建設に関する関係費用、今春オープンの市総合保健センターで行われる健康増進事業などについても厳しい査定が予想される。

　２００３年度予算は２月１０日に発表される。

提供 - 函館新聞社

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