中央図書館シンポジウム開催

update 2003/9/28 10:23

 より良い図書館作りに向けて意見を交わす函館市中央図書館シンポジウム(市立函館図書館主催)が27日、市亀田福祉センターで開かれた。市民ら約100人が参加、関係者による基調講演とパネルディスカッションを通して、2004年度着工、05年12月オープンを目指す同図書館の理想像について考えを巡らせた。

 金山正智教育長は、現本館(青柳町17)の老朽化に伴う中央図書館建設についての経過を説明し、「利用しやすく魅力ある図書館づくりに、皆さんの声を寄せてほしい」とあいさつ。

 この後、NPO(民間非営利団体)「図書館の学校」副理事長の小川俊彦氏が「これからの図書館の可能性を探る」と題して基調講演。小川氏は「(よりよい図書館づくりは)行政を含めて、市民がどう考えるかが大事」とした上で、「図書館に求められるニーズが変化してきている。インターネットなどを通じて幅広く情報を集めるべきだ」などと訴えた。

 パネルディスカッションは、鬼頭梓氏(鬼頭梓建築設計研究所代表取締役)澤柳知佐子氏(絵本読み聞かせグループアリス)中山公子氏(市立函館図書館館長)が、それぞれの立場から意見交換。鬼頭氏は設計者として「できるだけ使いやすい施設にし、市民に愛される建物を目指したい」と述べた。澤柳氏は「昼間働いて夜勉強する人にとって、午後8時閉館は早い。週何回かでも午後9時まで開館してほしい」と提言した。

 中山氏は、市教委が先にまとめた管理運営の案を示す中で、「他都市の図書館が時間をかけて整備してきたことを一気にやらなくてはならない。利用者の要望に応えられるよう努力していきたい」と述べた。

提供 - 函館新聞社



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