洞爺丸台風50回忌慰霊法要前夜祭
update 2003/9/26 10:09
洞爺丸台風50回忌慰霊法要の前夜祭が、25日午後6時半から函館市若松町の高龍寺音羽ホールで開かれた。遺族ら約130人が参加、ビデオ放映やフォーラムなどを通して半世紀前の惨事を振り返り、あらためて犠牲者のめい福を祈った。
1954年9月26日の洞爺丸台風(台風15号)による突風や高波で、青函連絡船「洞爺丸」をはじめ、青函貨物船の第十一青函丸、日高丸、北見丸、十勝丸が函館港内で沈没、乗員・乗客1430人が亡くなっている。
前夜祭は、50回忌に合わせ、海難者遺族会と函館市仏教会が主催した。当時の映像や写真を編集したビデオを上映した後、函館海洋気象台の地迫良一次長が北海道に上陸した大型台風などについて講演した。
続いて、洞爺丸の無線通信士で事故当時は非番だった斯波正夫さん(78)、救助活動にあたった京谷吉次郎さん(72)、第十一青函丸に乗船していた夫を亡くした吉田幸さん(85)を迎えた体験者フォーラムを開催。「親子の遺体はお母さんが子供の手を握っていて放すのが大変だった。みんな涙を流しながら手をほどいた」(京谷さん)などと、体験や思いを語り、当時を振り返った。
慰霊法要は、26日午前11時から上磯町七重浜の慰霊碑前(雨天時は七宝寺)で行われる。
提供 - 函館新聞社
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