管内の住基ネットカード発行低調
update 2003/9/25 13:12
住民基本台帳カード(住基カード)の発行により、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)が本格稼働し、24日で1カ月がたった。渡島管内(17市町村)での住基カードの発行(申請中を含む)はこれまで278枚で、人口比で約0・06%という低調ぶり。自治体からは「今のところカードを必要としていない人が多い」「関心がないようだ」といった冷めた声が聞かれ始めている。
各市町村によると、サーバーとの接続や情報管理上のトラブルは起きておらず、問い合わせもほとんどなくなったという。
発行枚数の多い順では〈1〉函館165枚〈2〉上磯町54枚(申請中1枚を含む)〈3〉長万部町18枚〈4〉七飯町7枚(申請中2枚を含む)〈5〉八雲町6枚(同1枚を含む)。砂原、鹿部両町では申請・発行ともにゼロだった。
函館では8月25日の交付開始から約1週間で87枚を発行。その後はペースダウンし、「現在は週に20―30枚」。総人口で割った比率(発行率)は0・06%で、管内平均と同率。本年度は約1400枚を想定していたが、このままのペースで推移した場合900枚弱程度の見込み。
人口が最も少ない椴法華村(8月末現在1571人)は5枚。発行率は0・3%で、管内最高。「特別なことはしていない」(住民課戸籍年金担当)と困惑し、「5件はすべて8月中の発行で、今は問い合わせもない状態」という。
各担当職員からは「免許証で住民票は交付できるので、わざわざ500円出して住基カードを求める人はいないのでは」という、現行システムへの疑問の声が目立つ。ただ、市町村独自のサービスに同カードが利用できる自治体も出始めていて、「そうした取り組みを始めないと、普及しないのでは」という指摘も聞かれる。(吉良 敦、仁科裕章)
提供 - 函館新聞社
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