中央図書館運営経費試算まとまる
update 2003/9/24 10:11
函館市教委はこのほど、2005年12月のオープンを予定している市中央図書館の開館準備スケジュール案と、管理運営手法想定に基づく経費試算をまとめた。04年6月着工を目指す中で、青柳町17の現本館を05年3月に休館して準備に入る。また、経費試算は平年度ベースで3パターンを想定。すべて市職員で運営した場合と、アウトソーシング(業務委託)を活用した場合とで、最大1億800万円の経費節減効果が見込まれるとしている。
スケジュール案によると、先に策定した「管理運営の基本的考え方」を年内をめどに成案化するほか、アウトソーシング導入を年明けから検討。現本館は05年3月に休館し、前後して図書館ボランティア組織の設置や、移動図書館の運行計画見直しなどに着手する。
一方の経費試算は、開館時間を午前9時半―午後8時、年間300日開館、市職員給与を1人あたり800万円として算出し、人件費、維持管理費、資料整備費など5項目で構成。
このうち人件費は、Aパターン(市職員40人、嘱託3人)の場合3億2800万円となり、Bパターン(市職員20人プラスアウトソーシング)で2億4500万円、Cパターン(市職員15人プラスアウトソーシング)で2億2000万円と想定。維持管理費などを加算した場合の各パターンはAが5億4300万円、Bが4億6000万円、Cで4億3500万円としている。
これを受け、市議会総務常任委員会(阿部善一委員長)は22日から審議を開始。この中で各委員からは選書方針や、同館の「函館学コーナー」などへの質問が上がり、市教委側は選書方針について「文学書の比率を現行の40%から30%に引き下げ、自然科学などのジャンルを増やしたい」(中山公子図書館長)、函館学コーナーに関しては「取り上げる事項が極めて広範囲。強調すべきものや特色などを取り上げたい」(金山正智教育長)などと述べた。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。