江差町国有林の管理歩道が全線開通
update 2003/9/24 10:09
【江差】桧山森林管理署(花木健英署長)が整備を進めている、江差町椴川の国有林内にある国の天然記念物「ヒノキアスナロおよびアオトマツ自生地」の管理歩道が全線開通した。「桧山」の語源となったヒノキアスナロ(ヒバ)が原始の姿で自生する“人跡未踏”の原生林を自生地の外周から観察することが可能になった。
椴川上流の「ヒノキアスナロおよびアオトマツ自生地」は、総面積約500ヘクタール。1922(大正11)年に国の天然記念物に指定された。周辺はヒノキアスナロの自生北限地として知られる。松前藩時代に一部が伐採されたが、自生地の中心部は「署員も立ち入ったことがない人跡未踏の原生林」という。
管理歩道は、自生地周辺での道路整備を求める地域住民らの声を反映して昨年度、自生地の南側約3・5キロメートルを整備。本年度は北側約6・5キロメートル区間の整備を進めた。天然記念物に指定された自生地内に立ち入ることはできないが、南北の外周をめぐることができる。
同署は、管理歩道の完成を記念した、森林観察会を28日に開催する。午前8時50分までに同町南ケ丘の同署森林技術センターに集合。自動車で管理歩道入り口まで移動する。
同10時半から正午すぎまで管理歩道を巡り、自生地を観察する。事前の参加申し込みが必要。25日までに参加人数などを同署に連絡する。傷害保険料、風景看板設置料として100円の参加費が必要。問い合わせ、申し込みは同署流域管理調整官TEL01396・4・3201、FAX01396・7・2449へ。(松浦 純)
提供 - 函館新聞社
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