阿部義人道議 あす辞職

update 2003/9/23 10:10

 函館市区選出の民主党道議会議員、阿部義人容疑者(52)が21日、傷害の現行犯で逮捕された事件で、民主党道南総支部は22日、同容疑者が議員辞職することを正式に発表した。24日に道議会議長に辞職願を提出する。道議会事務局によると在任期間はわずか5カ月で異例の短さという。函館市内で会見した同支部代表の金田誠一衆院議員は「議員としてはもとより、社会人としてあるまじき行為。市民の皆さんに深くおわびしたい」と頭を下げ、陳謝した。

 党函館支部副代表で阿部容疑者の出身団体、函館市職労の藤盛敏弘委員長が同日午前、同容疑者に接見し、辞職の意向を確認。党道南総支部は三役会議で議員辞職勧告を検討していたが、同容疑者の申し出を受理した。

 辞職願は25日開会の定例道議会の前に提出する方針。23日に同容疑者から辞職願を受け取り、郵送もしくは同党道議が24日、道議会に持参し、届け出るという。

 離党は未定だが辞職に伴い、同容疑者が務める党道南総支部副代表の役職は解任。除名処分については「本人に話した上、党北海道と調整し、一定の措置をとる」(金田氏)としている。

 記者会見では板倉一幸幹事長(函館市議)が接見で語った阿部容疑者の「おわびの言葉」を代読。同容疑者は「わたしの行為は人として許されないもの。被害者の方、市民の皆さんに心からおわびしたい」と謝罪し、「道議を辞職し、信頼を取り戻すために一からやり直したい」との心境を伝えた。金田氏は「不祥事の責任は民主党として免れない。党の信頼回復のために、あらゆる努力をしたい」と理解を求めた。

提供 - 函館新聞社



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