ＴｏＭｏブレンド「音楽で社会へ」

update 2003/9/23 10:06

　【七飯】地域共働作業所「ＴｏＭｏハウス」（山本修、西本愛共同代表）を利用する、障害当事者（以下当事者）でつくるバンド「ＴｏＭｏブレンド」が元気だ。これまで、町内外の各イベントで演奏してきたほか、１１月８日に函館市総合福祉センター（あいよる２１）で開かれる障害者交流ふれあいコンサートにも出演する。自らも当事者の山本共同代表（３６）は「今後もさまざまな場面に出掛け、演奏を通じ、われわれの活動を発信したい」と張り切っている。

　バンド結成のきかっけは、同作業所がオープンした２０００年に全道の当事者によるコンサート「グリーン・グラスフェスティバル」が函館で開かれたこと。同作業所は、だれもが地域の中で生きていくという「インクルージョン」という理念に基づき活動しており、「音楽で社会へ」を合言葉にバンドを結成、出場した。

　基本的に利用者全員がメンバーで、町内本町の同ハウスと同鳴川町の第２ＴｏＭｏハウスでそれぞれ毎週１回、練習している。月１回、合同練習もしており、レパートリーは結成時に作ったオリジナル「フィールド・オブ・エンジェル」をはじめ、歌謡曲や演歌などさまざま。参加の方法も歌や身振り、キーボードやタンバリン、カスタネットなど、皆が自由に楽しんでいる。

　ふれあいコンサートでは「フィールド・オブ・エンジェル」のほか、「世界に一つだけの花」を演奏する。山本共同代表は「バンドは皆が学校の部活動のように楽しみにしている時間。コーヒー豆の外販活動や喫茶の運営などと合わせ、これからも大切にしていきたい」と話している。（奥山秀俊）

提供 - 函館新聞社

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