協会病院移転へ
update 2003/1/28 11:08
北海道社会事業協会函館病院(函館協会病院)=函館市堀川町4、大平基之院長=が、建物の老朽化などを理由に、移転新築を検討していることが、27日までに明らかになった。同病院は市に移転先の適地選びを一任しており、これまでに数カ所が候補地として挙がっている。早ければ今春にも移転先が決まる見通し。
同病院は1926(大正15)年に開設。近隣に函館赤十字病院(函館市堀川町6)、共愛会病院(同中島町7)などの総合病院がある医療地域の一角を担い、地域の病院として地元住民などに利用されてきた。
現在の建物は鉄筋コンクリート造4階建て。これまでに診療棟や病棟などを数回にわたって増改築しているが、中には築47年が経過している棟もあり、耐震面などを考慮した結果、移転案が浮上した。
移転先は半年ほど前に市にあっせんを打診し、現在候補地として7カ所が挙がっているという。同病院では医療機関の分布などを念頭に置いた上で、現在の敷地面積より約3000平方メートル広い、8500平方メートルほどの敷地を希望しているほか、診療科目に歯科口腔外科があるため、移転先の近隣歯科との調整も含めて市側と協議していく。
同病院では「現在の位置に建て替えることも考えたが、入院患者に負担がかからないように移転することにした。移転先が決まれば、来年にも着工したい」としている。
北海道社会事業協会函館病院(函館協会病院)
1926(大正15)年、市の寄付により済生会函館診療所として開設。39(昭和14)年に財団法人北海道社会事業協会千代ケ岱病院、47(同22)年に同協会付属函館協会病院、52(同27)年、現名称に。市老人介護支援センター、介護保険相談センター、ヘルパーステーション、リハビリテーションセンターを開併設。診療科目は内科、外科、整形外科、歯科口腔外科など。総病床数は318。
提供 - 函館新聞社
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