三和の不法投棄廃棄物に旧函病解体廃材混入の疑い

update 2003/9/19 10:43

 函館市内の産業廃棄物中間処理業者「三和廃棄物処理産業」の不法投棄問題で、同社が不法投棄した廃棄物に、市が2001年に実施した旧市立函館病院解体工事の建築廃材約9000トンが含まれている疑いのあることが分かった。井上博司市長は18日の定例市議会でこの問題について、「遺憾だ」と述べた。

 解体工事は市が2001年1―3月に実施し、同社は解体工事を受注した2つの共同事業体から廃材の中間処理を請け負い、コンクリート片や木くずなど約9000トンを運搬した。

 この日の一般質問で、熊坂成剛議員(民主・市民ネット)が市側に事実関係を質問。小野知博環境部長は「(同社による搬入は)市立函館病院が保管している産業廃棄物管理票の写し(マニフェスト)で承知している」としたが、「どの程度不法投棄されているかは、原状回復作業で掘り起こした廃棄物から特定されていない」と答弁。

 さらに熊坂議員が「市は発注者としてどう受け止めているか」とただしたのに対し、井上市長は「発生した建築廃材は廃棄物処理法上、工事を受注した業者に排出者としての責任がある」として市の責任を否定したが、「市の公共工事にかかわり、このような問題があったことは遺憾だ」と述べた。

提供 - 函館新聞社



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