台風14号の大きな被害なし

update 2003/9/15 09:51

 台風14号は13日深夜から14日にかけて、道南地方に強風をもたらした。けが人や家屋倒壊などの被害はなかったが、知内町や福島町では係留中の船が大波で沈没し、函館市内では街路樹が倒れたり民家のトタン屋根が飛ぶなどした。しかし、心配されていたリンゴの落下など、農業被害は少なかった様子だ。

 函館市などによると、市内では壁やトタンがはがれるなど24件の被害。道南で国道2カ所、道道は6路線10カ所が一時通行止めとなったが、14日午前中に解除。道道北桧山大成線だけが復旧工事のため、昼は大型車、夜間は全面通行止めの措置が取られている。

 道警函館方面本部などによると、14日午前3時半ごろ、福島町の吉岡漁港で漁船1隻(3・39トン)が大波を受け転覆、沈没。知内町の小谷石漁港でも、プレジャーボート2隻が港内で転覆し、ほか1隻が行方不明に。

 函館海洋気象台の観測では、函館で13日午後11時43分に瞬間最大風速30メートルを観測するなど、道南各地で強風が吹いた。このうち、七飯町鳴川の亀井果樹園ではリンゴ「つがる」の一部で落果があったが、「思ったより落ちておらずホッとしている」(同果樹園)。同町役場にも、目立った農業被害の報告はなかったという。

 シケのため、13日夜から不定期運航だった、東日本フェリーの函館―青森間が14日午後零時10分から、函館―大間は同6時半から通常運行に。東日本海フェリーは全便欠航、空の便ではエアーニッポンネットワーク(ANX)の函館―丘珠間の3便が欠航した。(福士雅巳)

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです