函館海保などが特殊救難隊と合同で救助訓練
update 2003/1/27 11:02
転覆した船の中からの人命救助など困難な海難事故に対応するため、海上保安庁の特殊救難隊と、函館海保などの合同救助訓練が25日、函館湾で行われた。訓練は1997年以来。全国から選ばれた救助のスペシャリストたちが、同海保の降下員らの指導に当たり、ヘリコプターからの降下やつり上げ救助など、本番さながらの訓練を繰り広げた。
特殊救難隊は75年に発足し、第3管区海上保安本部の羽田特殊救難基地に所属。隊員30人が5隊を編成、24時間体制で海難事故に備えている。今月23日までの総出動件数は2485件で、1301人を救助。93年の北海道南西沖地震や昨年9月のサロマ湖遊漁船転覆事故などでも、行方不明者の捜索に当たっている。
合同訓練は救助技術の向上を目的に、23日から講義や実技を実施。25日は特殊救難隊のほか、同海保や第1管区海上保安本部函館航空基地から巡視船艇3隻、ヘリ2機、約80人が参加した。
このうち、巡視船「びほろ」では、午前10時から訓練を実施し、同海保の降下員らが、上空のヘリから船尾へ降下。特殊救難隊員からは安全、確実に降下するコツなどの指導があり、降下員らも真剣な表情で臨んでいた。
また、午後からは特殊救難隊員が同基地のヘリと連携、担架つり上げ訓練を展開し、日ごろの厳しい練習の成果を披露していた。
提供 - 函館新聞
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