専修学校生にも奨学金

update 2003/9/12 10:11

　函館市教委は１０月から、専修学校に通う学生を対象にした奨学金制度を始める。これまで高校や大学・短大、高専生などを対象にした奨学金制度はあったが、専修学校は初めて。３０日まで申請の受け付けを行っており、市教委では「利用してほしい」と呼び掛けている。

　同制度は専修学校に在学し、経済的な理由で修学が困難な学生が対象。函館市内在住の学生で、独立した生計を営む連帯保証人が必要となる。募集定員は、主に高校卒業以上に入学資格がある専門課程が７人で月額１万７０００円、中学卒業以上に入学資格がある高等課程は１人で月額１万円をそれぞれ貸し付ける。

　今期は１０月から来年３月までで、１２月に一括して奨学生名義の指定口座に振り込む。来年度以降は５、８、１２月の年３回の分納。返還方法は卒業の翌年から１５年以内の期間で年度割返還（無利子）となっている。

　市教委の調べでは、函館市内高校生の専修学校進学割合は、２００２年度が専門課程で２３・７％に上るなど、過去５年おおむね増加傾向。これに対して、市内の専修学校は、函館医療保育専門学校など野又学園グループ３校と函館厚生院看護専門学校は独自の奨学金制度があるが、同制度を持たない学校も多い。

　市の同制度については、これまで問い合わせは数件あるが、正式な申し込みはまだない。市教委学校教育課の見澤敏弘課長は「専修学校への進学も増えているし、ある程度のニーズはあるのでは」と制度利用に期待している。

　詳しい問い合わせなどは同課保健係ＴＥＬ２１・３５４７ファクス２６・７９０１。（小豆畑　栄）

提供 - 函館新聞社

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