喪の悲しみを語り合おう

update 2003/9/12 10:09

 肉親や友人などを亡くした人の悲しみに心を傾け、立ち直りを支える「喪の悲しみを癒す会」(中野恵美世話人代表)が21日から活動をスタートさせる。発足メンバーは、カウンセラーとして活動する函館市内の女性8人。「核家族の現代こそ、心のケアを担う組織が地域社会的に必要」との思いから、活動開始に向け準備を進めてきた。21日を皮切りに毎月1回のペースで会合を持ち、広く希望者に門戸を開きながら活動を継続していく。

 世話人代表の中野さん(61)は今年1月に長女を亡くした。深い悲しみから抜け出せずにいたときに、テレビで身近な人を亡くした悲しみを癒やす民間グループの存在を知り、その必要性を実感。函館家庭生活カウンセラークラブの仲間が中野さんの思いに共感し、7月に協力して会を立ち上げた。

 会合では、会員は参加者の話に耳を傾け、その思いを受け入れ、参加者には同じ悲しみを持つ者同士で語り合ってもらい、心の痛みを和らげてもらう。目指すのは、来た人が安心して「喪の悲しみ」を語ることができる場づくり。

 中野世話人代表は、「大切な人を突然失った悲しみは、人に語ることによって癒やされる。家族以外の人に聴いてもらうことで気持ちは変わってくる。秘守義務は守るので安心して話してもらいたい」と話している。

 活動は、毎月第3日曜の午後2時から午後4時、函館市総合保健センターの1階ボランティアルームで行う。年齢や性別などは問わず、希望者は広く受け入れる方針で、事前の申し込みは不要。参加費は1回200円。

提供 - 函館新聞社



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