「新しい飼い主探しネットワーク事業」導入から1年
update 2003/9/12 10:08
渡島、桧山支庁はこのほど、昨年7月から導入した「新しい飼い主探しネットワーク事業」の1年間の実績をまとめた。新しい飼い主として登録し、犬や猫を譲り受けた人の割合(譲渡率)は91・3%で、保健所などに引き取られた後、飼い主が見つかった犬猫の割合は39・7%だった。渡島支庁は「こうした取り組みを通じ、責任ある飼い主が1人でも増えてくれれば」と話している。
同事業は「北海道動物の愛護及び管理に関する条例」などに盛り込まれた動物愛護の理念を踏まえ、飼育モラルの向上を目的にスタート。引き取り希望者と引き取られた犬猫を結び付けるシステムで、希望者は事前に登録する。全道14支庁で導入しており、渡島、桧山両支庁だけは共同運営で、渡島・江差・八雲の各保健所や市立函館保健所、市町村役場などと連携している。
昨年7月から今年6月末までに犬の譲渡を希望した登録者は30人(キャンセル7人)、猫は23人。犬は19人に、猫は全員に譲渡され、譲渡率はそれぞれ82・6%と100%。全道での3月末現在でまとめた譲渡率(犬72・5%、猫75・8%)より高かった。
引き取られた犬は72匹、猫86匹。老齢などの犬猫や動物愛護団体による譲渡分などを除き、譲渡されたのは犬19匹、猫31匹。飼い主が見つかった割合は犬35・8%、猫42・5%で、「チワワなど、血統書付きや高額な犬もいた」(同支庁環境生活課)という。全道平均(3月末現在)は、犬50・4%、猫31・1%だった。
同課は「責任ある飼い主が増えれば譲渡数は少なくなるので、数は減った方がいい。動物を飼う人は一生面倒を見るという覚悟で飼育してほしい」と呼び掛けている。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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