合併方式は「鹿部町編入が望ましい」
update 2003/9/10 12:55
【七飯】七飯町の水嶋清町長は9日、鹿部町と進める自治体合併協議の合併方式について「対等合併による新市の設置が基本」との認識を示した上で、「ただ、残された時間は少なく、作業の迅速化を図るため、鹿部町を七飯町に編入する方法が望ましい」との姿勢を明らかにした。
第3回定例町議会で岩崎敏昭議員の質問に答えた。
水嶋町長は「町と町との合併であり、基本的に自治体の新設が妥当」と話し、100年以上にわたる両町の歴史や、先人の労苦などについて配慮を示した。
ただ、両町の場合、鹿部町の町長と議会議員の任期が2005年2月までであり、他市町村の合併協議とは異なる事情を抱えている状況を説明。
両町は合併特例法の期限内(同3月31日まで)での合併を目指しているが、これら事情を踏まえ、国・道への申請の日程を考慮すれば、「合併期日は特例法期限より2―4カ月、繰り上げなければならない」(水嶋町長)との見通しを示した。
これらの状況を全般的に判断し、対等合併に比べ条例の統合や事務事業の一元化など、合併にかかわる各種作業が相当軽減できる編入方式を採用する意志を固めた。
このほか、新市の役所は七飯町役場を利用し、鹿部町役場は支所ではなく、水産部門などの機能も担う、分庁舎的な役割を持たせる考えも語った。
これを受け、鹿部町の松本豊勝町長は「両町の住民に配慮した方針であり、受け入れる考え。今後は鹿部の町民や議会に理解を求めながら、各作業を進めていきたい」と話した。
七飯町議会は本定例会で法定合併協議会設置に関する議案を審議することとしており、鹿部町も17日開会の第3回定例町議会へ同議案を提出。今月末までの法定協設置を予定している。(奥山秀俊)
提供 - 函館新聞社
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