道警函本の電話相談増える
update 2003/9/10 12:54
道警函館方面全体が今年8月までに受理した相談件数は約2900件で、約1900件だった昨年同期の約1・5倍に達した。このうち、電話相談ダイヤル「♯9110」の利用は約900件で、全体のわずか3割程度。相談数の伸びに合わせ、緊急用の「110番」への相談も増加傾向にあることから、同本部では、11日の「警察相談の日」を前に、相談ダイヤル活用の徹底を広く呼び掛けている。
同ダイヤルは1990年に警視庁が「警察総合相談室」を設置したのに合わせ、全国共通の「困りごと相談」の電話番号としてスタート。99年には、9月11日を「警察相談の日」と定めるとともに、PHSや携帯電話などからの通話も可能にした。
道警は今年4月の内部機構改革で、それまで、少年非行などを扱う「生活安全課」に属していた相談部門を、総務的な仕事をする「警務課」に移行。相談内容に応じて担当分野に素早く情報を回すシステムを構築した。また、相談ダイヤルを受け持つ同本部ではさらに、刑事出身者など、事件性の分析にたけ、折衝力の高い人材を相談員に充てるなどして同ダイヤルの充実化を図った。
相談内容は、渡島支庁など他の相談機関と同様、同方面でも「“ヤミ金”やアダルトサイトにかかわるものが半分以上」(同本部)という。8月の同方面全体の相談件数約400件のうち、「ヤミ金」などに関する相談が約170件(42・5%)、有料サイトに関する相談が約80件(20%)で、この2件がらみだけで全体の6割以上を占めている。
同本部の渡辺政則参事官兼警務課長は「不安に思ったら、相談ダイヤルをぜひ活用して」と話し、「1分1秒を争う事案は“110番”に、それ以外の相談は“♯9110”に」と呼び掛けている。
同本部では、10日と11日の2日間、同本部1階ロビーで、管内各署と同本部が作った相談ダイヤルのポスターを展示するほか、継続的に、イベントでのチラシ配布などの啓発を続け、相談ダイヤルの周知徹底を図ることにしている。(後藤泰良)
提供 - 函館新聞社
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