アルピニストの野口健さんが講演会

update 2003/9/10 12:50

　函館青年会議所（高瀬勝彦理事長）は９日、アルピニストの野口健さんを招き、函館市芸術ホールで講演会「富士山が変われば、日本も変わる！」を開いた。登山愛好者など幅広い年齢層の市民約４５０人が来場し、野口さんの話に耳を傾けた。

　野口さんは、１冊の本から山の魅力に引かれ登山を始めたことや、世界を登山したエピソード、清掃登山など、これまでの活動内容や苦労話を紹介。子ども時代にいじめられた際、母親から「やられたらやり返しなさい」と言われたことなど、親とのやり取りの段では、会場から時折大きな笑い声があがった。

　現在は富士山で清掃活動を進めており、「環境問題は人間との戦い。日本には環境教育が必要」とした。

　講演後に設けられた質疑応答では、「登山と講演以外の時は何をしているか」と聞かれ、「生き物がいてほっとするので海に潜っています。今年は３回行きました」と答えていた。

　野口さんは１６歳でのモンブラン登頂成功を皮切りに、世界の高峰へ挑戦。１９９９年に７大陸最高峰世界最年少記録を達成後、清掃登山活動を続けている。野口さんの来函は今回が初めて。講演会は同会議所が毎年の発足日に開いている。

提供 - 函館新聞社

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