渡島支庁長が農作物の成育状況を視察
update 2003/9/9 10:00
【知内・木古内】渡島支庁の前田晃支庁長は8日、知内、木古内両町で、農作物の生育状況を視察した。水田の実情を見聞きした前田支庁長は「最後まであきらめずに、頑張ってください」と各農家を励ました。
視察に先立ち、知内町農業センターで渡島南部地区農業改良普及センターの担当職員が生育状況について説明。渡島管内では同町など南部地区の冷害が深刻で、同センターは「成熟期にきてさらに遅れているが、1993年のような大冷害にはならないと思う」とし、「きらら」「ほしのゆめ」の稔(ねん)実割合について50―70%との予測を示した。新品種「渡育(といく)240」については「きららより高く、来年以降、十分取れるのでは」とした。
この後、前田支庁長は水稲農家2戸と畑作農家1戸を視察。このうち知内町上雷の水稲農家、橋本清一さん(46)の水田でもみを手に取り、生育状況を聴き取りした。
橋本さんは「収穫は例年の半分ぐらいでは。不稔が多いと、養分が実った部分に集中し、タンパク値が高くなり、味が落ちる。今はそれが心配」と話し、前田支庁長は「きららは素人にも実が入っていないのが分かった。少しでも収量を上げるよう、最後まで頑張ってほしい」と語った。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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