「おしま・フリートーク」知内からスタート
update 2003/9/9 09:58
【知内】地域の要望を道政に的確に反映させるための渡島支庁長による公聴活動「おしま・フリートーク」が8日、知内町中央公民館で開かれた。本年度から始まった新規事業で、渡島管内4カ所で予定しているうちの第1回。同町内の各産業代表者や脇本哲也町長らが、前田晃支庁長ら同支庁幹部職員に地域の声を伝えた。
テーマは「特産品を活かした地域活性化について」。町側からはニラ、トマト、ホウレンソウの各生産組合の組合長、漁協、木材加工協同組合、青年部有志でつくるグループの代表ら9人と脇本町長ら2人が出席。
全国で5本の指に入る出荷量を誇るニラは、他府県との競合にさらされており、ニラ生産組合の小西勝則組合長は「マイナー作物の価格の下支えを道として実施してほしい」と訴えた。
刺し身の高級魚「マコガレイ」は年間約60―70トンの水揚げがある特産品で、知内町漁協の西山亮市理事は「休漁期間中、隣接する漁業者が水揚げしており、資源管理に向け漁業権を調整してもらえないだろうか」と述べた。木材加工協同組合の東出隆之理事長は、フローリング床や椅子の背中部分の加工技術が全国でもトップクラスとし、「技術も特産品で、こうした技術に魅力を感じる行政を」と要望した。
約2時間のフリートークの後、脇本町長は「差別化を知内から発信することで、利用価値を高めたい」と語るとともに、「ここに聞けば分かる、というようにさまざまな情報を支庁として一本化してほしい」と注文。前田支庁長は「情報の共有化は大事。また、地域の事情を本庁に上げていきたい」と応えた。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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