今年も車いす登山
update 2003/9/6 16:59
障害者を乗せた車いすを引きながら、七飯町の仁山を登る「車いす登山」(車椅子登山実行委員会主催)が21日、同山登山道で行なわれる。18日には、車いすを引くボランティアを対象とした事前説明会も予定しており、同実行委は「山登りを通して障害者と感動を分かち合おう」と“けん引役”の参加を呼び掛けている。
8年前に「車いすを利用している障害者にも登山の素晴らしさを体感してほしい」と初めて実施。車いすにさらしのロープを結び付け、ボランティアが交代で引っ張るというオリジナル方式で、初年度は駒ヶ岳を登った。
翌年以降は駒ヶ岳の噴火で中断していたが、99年には、場所を仁山に移して再開。雨などで中止した年もあったが、イベントの定着とともにボランティア数も増え、昨年は一般、学生など約150人が参加した。
今年は、車いす利用者5人が参加を予定。車いす1台は4、5人が1グループとなってけん引し、2、3グループが交代で引くため、今回は少なくとも約100人のボランティアが必要としている。
けん引には、一定の速度で引く、前輪を上げる―などのポイントはあるが、こつさえ覚えれば誰でも簡単にできるという。同実行委はボランティア希望者を対象とした事前説明会を18日午後6時半から函館市総合福祉センター1階集会室で開き、具体的なけん引方法などを説明する。
登山当日は午前10時までにスキー場のロッジ横に集合。班分けをした後、同10時半から登山を開始する。山の中腹まで約1時間かけて登り、主催者用意のジンギスカン(おにぎりや飲み物は持参)を全員で食べる。下山、解散時間は午後3時半。参加費は500円(昼食費・保険料込み)。
昨年は、DPI(障害者インターナショナル)札幌大会プレ函館大会の障害者国際交流フェスティバルに呼応して多くのボランティアが参加した。同実行委は「できれば今年もたくさんの人に集まってほしい。みんなで心地よい汗をかいて、登山と交流を楽しんでもらえれば」と話している。
ボランティア参加の受け付けは10日まで。申し込み、問い合わせは北海道難病連函館支部TEL26・7570。(池田比佐史)
提供 - 函館新聞社
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