市アウトソーシング推進計画案策定
update 2003/9/2 11:59
函館市は1日までに、業務の民営化や外部委託などに関する「市アウトソーシング推進計画」(案)を策定した。計画期間は2004―09年度の6カ年で、現在12園ある市立保育園業務を04年度から順次、民営化するとしているほか、養護老人ホーム「清和荘」の業務も05―09年度の間に民営化を目指す。また、ごみ収集や学校給食調理などの37業務で外部委託を実施、検討し、民間能力の活用を図る。
市は今年2月、「民間に委ねられるものは委ねる」の姿勢を基本としたアウトソーシング推進指針を策定。計画はこれに基づき、〈1〉市民ニーズの質・量の多様化〈2〉不況による厳しい財政状況―などの面から、民間能力の導入で産業や雇用の創出・拡大を目指している。
市は今回の計画案で初めて具体的な業務を提示。年度ごとに中身を見直す中で、事業内容によっては10年度以降も継続する。
計画案によると、保育園、清和荘の各業務は現在、ともに福祉部が所管。保育園は04年度から、清和荘は05―09年度の間に民間への移行を進める。
外部委託は定型的業務、施設管理・運営業務、専門的業務の3項目で計37項目が対象。このうち04年度内だけで取り組むのは市電の車両整備、衛生試験所の臨床検査業務など9業務。ごみ収集や市役所本庁舎の電話交換といった11業務は05―09年度に、学校給食調理、道路・河川の維持業務など17業務は04―09年度にそれぞれ実施、検討する方針。
また、公共施設の建設・管理業務でPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式の導入を検討するほか、市女性センターの管理・運営業務はNPO(民間非営利団体)法人などとの協働を想定。このほか、アウトソーシングに当てはまらないものの、市民相談の受け付け、ふ頭管理など10業務で、嘱託職員の活用を進めるとしている。
提供 - 函館新聞社
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