熱帯植物園の入場者増
update 2003/9/2 11:59
市立熱帯植物園(湯川3)の7月と8月の入場者数が、昨年より約1万3500人増え、昨年比1・5倍の入り込みとなった。7月のリニューアル効果が表れた形となり、運営委託を受けているNPO函館エコロジークラブ(福西秀和理事長)は「さらに市民に喜ばれる施設にしていきたい」と意気込んでいる。
昨年7月の入場者数は9683人、同8月は1万3583人だったが、今年は、7月が1万4654人(33・9%増)、8月が2万2127人(38・6%増)と大幅に増加した。夏休み期間中、「水の広場」を無料にしたのも増加の一因とみられるが、無料期間の終わった20日以降も客足は落ちておらず、同団体では「リニューアル効果」と受け止めている。
改装前は、遊具の置いてある場所は土だったが、芝生に入れ替え、遊具もペンキを塗り替えるなどした。同時に、殺風景だった広場に花のプランター約80個を置くなどして、美化に努めた。
また、珍しい花の「格安販売コーナー」、スズムシやアゲハチョウを観察できる「虫のコーナー」などを新設。フラミンゴのいた場所をイベントスペースに変え、各種教室を開くなど、参加型のイベントも増やし、好評となっている。
このほか、園内のトマトを自由に取れるサービスや、ピラニアにえさの冷凍オキアミを与えるところを来場者に見せるパフォーマンスなど、新しい試みを多数実施。来園者からは「また来たい」との声が多数聞かれる。
数年前を最後に来園していなかったと言う市内亀田港町の干場政直さん(56)と妻の正子さん(53)は「こんなに変わっているとは思わなかった。これぐらいきれいなら、また来たい」とにっこり。孫の陸ちゃん(1)も遊具にまたがるなどして、笑顔を見せていた。
同クラブの熱帯植物園担当、坂井正治さんは「来場者に市民が多いので驚いている。今までは考えられなかった」と話し、「何度来ても楽しい施設にしたい」と張り切っている。
入場は幼児が無料、小中学生100円、高校生以上305円。水の広場は寒さを考慮して冬期閉鎖期間を決める。(後藤泰良)
提供 - 函館新聞社
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