パトカー電車運行開始

update 2003/9/2 11:58

　白と黒のツートンカラーの市電「パトカー電車」が１日、運行を開始した。函館市内をさっそうと走る、パトカーを模した路面電車に、沿道の子供らは手を振るなどして大喜び。関係者も予想以上の反響に顔をほころばせていた。

　パトカー電車は、愛知県で地下鉄に採用されているが、路面電車では全国初。道警函館方面本部が企画し、市のほか、各交通安全協会、各防犯協会など関係団体が協力して実現した。車体側面に「暴力追放」「交通安全」などの文字を書き入れたほか、正面には警察のエンブレムを取り付けた。

　この日は、午前９時半から駒場車庫内でセレモニーを実施。井上博司市長と鈴木巖本部長がパトカー電車への期待を述べたほか、深堀保育園の園児による「安全宣言」と運転士への花束贈呈が行われた。

　関係者によるテープカットの後、園児らを乗せて湯の川電停までの試乗運転を行い、市民に運行開始をアピールした。

　パトカー電車は同日午前１０時半からダイヤに組み込まれ、２００６年３月まで運行する予定。（後藤泰良）

提供 - 函館新聞社

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