中国への短期ビザ不要に

update 2003/8/31 13:29

 中国への短期(15日以内)訪問者のビザ(査証)が9月1日から不要になる。函館日中友好協会など、函館市内に事務局のある中国との交流団体からは歓迎の声が上がっている。今回の措置について中国大使館駐札幌総領事館は、〈1〉中国経済の対外開放と発展〈2〉中日両国の友好交流の促進―と説明している。

 同総領事館によると、ビザが不要になるのは商用、観光、親族訪問、トランジットなどの目的で入国し、滞在期間が15日以内の場合。これら以外の場合は従来通り。

 同総領事館が昨年、観光や訪問目的での渡航申請でビザを発給したのは8264人(観光6621人、商用などの訪問1643人)。これらは「30日以内の滞在」で発給していて、「15日以内の滞在者がどれぐらいいるのか不明だが、申請はかなり減るのでは」(同総領事館)とみている。

 会員約30人で、隔年で青少年の交流を続けている北海道日中青少年交流協会(事務局・函館市川原町、阿部義人会長)の淡路猛事務局長は「総領事館に出向いたり業者に依頼する必要がなくなり、日数も経費も浮く」と喜ぶ。函館日中友好協会の東出隆司会長は、業者を介しての発給手数料は6000円から1万円だったとし、「発給までの約1週間という日数がなくなり、思い立って出かけることができる」。また、函館中国経済促進協会(小笠原金悦会長)も「交流機会が増えるのでは」と話している。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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