緑の島でドライブインシンポ

update 2003/8/31 13:28

 函館港内の「緑の島」を活用したドライブインシンポジウム&シアター「来て、見て、発見! 函館港!」(函館市、函館開発建設部など主催)が30日夜、同島で開かれた。港湾施設の有効活用を図ろうと初めて開かれ、集まった106台の車が講演やパネルディスカッションに耳を傾けたり、映画「パコダテ人」を車内で楽しんだりした。

 会場には縦5メートル、横10メートルのスクリーンを設置。来場した車はスクリーン前に扇状に並び、FMラジオを通じて音声が届けられたほか、「車の中から気軽に質問してほしい」(函館開建)と、電子メールで質問を受けるなどの工夫も施された。

 木村孝男助役のあいさつの後、日本港湾協会理事長の栢原(かやはら)英郎氏が基調講演。観光地の備えるべき条件として、〈1〉住まう〈2〉食する〈3〉楽しむ〈4〉安全―を挙げ、「どれをとっても歴史の重みや長年の積み重ねが大事」と述べた。また、「潮や波、風の音を楽しむのが港の姿。函館港の至る所で音を楽しめるポイントが生まれてほしい」と期待を込めた。

 この後、高瀬勝彦氏(函館青年会議所理事長)ら4人が、より良い港づくりを目指してパネルディスカッション。午後8時からは函館を舞台にした映画「パコダテ人」が上映され、集まった市民らは車の中でじっくりと画面に見入っていた。

提供 - 函館新聞社



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