西友子会社が複合商業施設検討

update 2003/8/27 09:51

 10日に閉店した函館西武(函館市梁川町9)の後継テナントについて、建物を所有するスーパー「西友」の子会社エスシーシー(本社・東京)が複数の商業施設を組み合わせる方向で検討していることが26日分かった。函館市の井上博司市長が同日の定例記者会見で明らかにした。

 市は古川雅章商工観光部長らが3月から4回、エスシーシーと接触。床面積が1万2300平方メートルあり、地下1階から地上7階までを1つのテナントで埋めることが難しいことから、同社は市に対し、複合型の施設とすることを検討していると伝えた。「公式ではないが何階に何(の施設が入るか)という具体的な検討をしている」(井上市長)とした。

 会見で井上市長は、現時点で市に対し、公共施設の入居などの打診はないとしたうえで、「具体的な要望があった場合、建物を壊すことにならないよう、協力を考える必要はある」と明言。活用策が固まるめどについては「年度内に一定の方向性が示されると期待している」と述べた。

 エスシーシーは26日、「決まったわけではないが、非常に大きな施設なので、商業施設の組み合わせで活用したい」とコメントした。

提供 - 函館新聞社



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