湯川の海水浴客、昨年の倍

update 2003/8/26 10:07

 冷夏とうらはら、海はにぎわった―。8月末まで開設している函館市の湯川海水浴場の入場者数が、オープンの7月6日から8月24日までに3万8000人に達し、今季は昨年の倍近い4万人前後となりそうなことが分かった。夏休み期間中の7月26日―8月20日まで営業の、入舟前浜海水浴場も6226人と過去5年間で一番の入り。所管する市教委は「冷夏だったものの、8月に入って初旬やお盆周辺で晴天に恵まれたのが要因では」と話している。

 市教委によると、今年の湯川海水浴場は7月末までは1万1000人と低調。しかし、晴天に恵まれた8月4、5、6、12の各日には2000―3000人の入りで、一番のピークとなったお盆の13日は3700人だった。今シーズンは4万人前後となる見込みで、一昨年の3万1500人、長雨と台風にたたられた昨年の2万2673人と続いた減少傾向に歯止めが掛かった。

 また入舟についても、8月3、4、5、12、14の各日は1日500人前後の入りで、ピークはやはり、13日の600人。こちらは磯遊びもできるとあって、子供連れの家族を中心に連れでにぎわった。夏休み期間中の開設で1999年4045人、2000年5490人、一昨年3011人、昨年4394人をいずれも上回り、今年は6226人と好調だった。

 市教委は「昨年や一昨年は冷夏や台風、長雨の影響で泳げる日が少なかった。一方、今年は8月が天気に恵まれたことで、泳ぎに来る人が多かったのでは」と要因を挙げている。

 湯川海水浴場は31日まで開設。函館海洋気象台によると、週間天気は、28と29の両日が曇りや雨のぐずついた天気となるが、週末の30、31の両日は曇り時々晴れで最高気温は22―23度を予想。最終日にはこの夏“最後のひと泳ぎ”ができそうだ。(福士雅巳)

提供 - 函館新聞社



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