「放課後チューター」スタート
update 2003/8/26 10:07
教員志望の学生が、放課後などに児童・生徒の学習を支援する「放課後学習チューター」が25日、函館市内3小中学校で始まった。子どもたちの疑問、質問に対して学生たちは丁寧に対応。子どもたちも勉強に対する理解を深め、充実した放課後を過ごしていた。
文部科学省が「学力向上アクションプラン」の一環として本年度から導入。子どもたちの学習意欲の向上を図り、教員を目指す学生の資質、能力アップにつなげる。北海道では函館市だけが指定を受けており、道教大函館校の協力を得て、あさひ、駒場、東小学校と宇賀の浦、五稜、光成中学校で2年間実施する。
初日は宇賀の浦、光成中と駒場小で実施した。このうち宇賀の浦中では6人の学生が、学年ごとに生徒を約1時間にわたり指導。3年生のクラスでは、生徒が数学や英語などそれぞれやりたい教科を勉強する中、分からない部分を学生に質問。学生たちは生徒一人ひとりを回りながら黒板を使って分かりやすく説明するなど丁寧に答えていた。
勉強を教わった日下梨紗さん(3年)は「分からないところもすぐ聞けたし、楽しくて時間が短かった」と話すなど、生徒の評判は上々。教える側の学生も、山川香緒里さん(1年)が「家庭教師や塾講師をしているが、めったにない形で教えることができ、楽しかった。これからもどんどんこなしていきたい」と充実した表情だった。
宇賀の浦中の内田弘治校長は「初めてなのでどうなるかと思っていたが、スタートとしては良かったのでは」と語っていた。(小豆畑 栄)
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。