住基ネット本格稼働

update 2003/8/26 10:05

 住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の第2次サービスが25日、本格稼働した。道南では27市町村すべてで、希望する住民に住民基本台帳カード(住基カード)の交付を開始。ただ、函館市で即日交付を受けたのが12人にとどまるなど、低調なスタートとなった。

 函館市の即日交付のうち、市役所本庁舎が8人、亀田支所が1人、湯川支所が2人、銭亀沢支所が1人。本人確認ができず受け付けのみで後日交付となったのは、市役所本庁舎6人、湯川支所1人の合わせて7人だった。

 函館市役所では申請書を受け付けてから、住基カードを作製。本人に4けたのパスワードを決めてもらい、20―30分程度でカードを手渡した。

 市役所本庁舎で住基カードを手にした豊川町の会社員、清水裕朔さん(59)は「思ったより混雑していないが、わたしには期待感のあるカード。個人情報の問題が出てくるかもしれないが、そんなに心配していない」と話した。

 人口3万人以上で即日交付できる上磯町は、交付を受けたのが15人。「スタート時としては、この程度では」(町民窓口課)とみている。

 七飯町には電話で3件、来庁で1件それぞれ問い合わせがあったものの、申請自体はゼロ。町民生活課は「今後についても、どのように推移するか予測はつかない」。木古内町では申請、問い合わせともなかった。大野町、知内町も申請が各1人だった。

 一方、函館市で、他の自治体から住民票の写しを取り寄せたのは3人。一時、全国センターとの接続がつながりにくくなるトラブルが発生し、道外在住の1人が、交付までに約2時間かかった。市市民部は「全国センターに一斉に要求があったため、返答に時間がかかったのでは」と説明している。

提供 - 函館新聞社



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