「平和のつどい」で戦時下の食事体験
update 2003/8/25 10:25
戦争の悲惨さについて考える「平和のつどい」(函館市主催)が24日、亀田福祉センターで開かれた。市民330人が訪れ、被爆体験者の講演会や戦時下の食べ物の試食などを通じ、平和の尊さをかみしめた。
平和のつどいは函館市が1984年に宣言した「核兵器廃絶平和都市」の趣旨を市民に理解してもらおうと、1994年から毎年開かれ、今年で10回目。原爆パネル展や市内の小中学生が描いた平和絵画展、原爆にまつわるビデオ上映を行ったほか、すいとん、いももち、麦飯など5種類の「戦時食試食コーナー」を設け、戦時下の状況を体験した。
被爆体験者の講演会では、長崎市平和推進協会継承部会の山脇佳朗さんが11歳の時、爆心地から2・2キロ離れた自宅で被爆した体験を語った。もだえ苦しむ被爆者であふれた市街地の光景を説明。「被害を過去のことだと思わないで。58年前に起きた戦争を、自分の耳と目で確かめてほしい。まだ核兵器はたくさん残っている」と、核兵器の恐ろしさを強調した。
続いて、今月上旬長崎市に派遣された「函館市平和大使」6人が平和祈念式典参列などの体験を発表。参加者は核兵器を必要としない平和な世界の実現を誓い合っていた。
提供 - 函館新聞社
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