来月6日、千葉工大同窓会函館支部30周年記念講演会
update 2003/8/23 14:44
千葉工業大学(千葉県習志野市)の同窓会函館支部(野口博敏支部長)は、同支部の30周年を記念した講演会「鯨生態観測衛星10年のあゆみ」を9月6日午後1時半からホテル函館ロイヤルで開く。昨年12月に打ち上げられたクジラ観測衛星「観太くん」の研究・開発に携わった同大の林友直教授が衛星の誕生秘話などを語る。入場無料。
同支部の独自事業。同大が開発した「観太くん」が、H―UAロケットに搭載され、昨年12月14日に種子島宇宙センターから打ち上げられたのを機に、今年発足30年を迎える同支部が林教授に記念講演を依頼。同大同窓会本部の協力もあって実現することになった。
林教授は「観太くん」の生みの親で、人工衛星の開発に携わってきたいわば「衛星のプロ」。東京大学、文部省宇宙科学研究所を経て1991年に千葉工大電気工学科へ。翌年に同大附属研究所鯨観測衛星プロジェクトリーダーとなり、学生とともにクジラの生態を観測する衛星の研究を重ねてきた。
打ち上げられた「観太くん」は、マッコウクジラなどの大型クジラに取り付けた発信機から送られる情報を、同大にある地上アンテナに送信しており、「現在は地球を100分で1周し、一日に3、4回、情報を送っている」(野口支部長)という。
当日は講演会のほか「観太くん」に関するパネル展示、打ち上げの様子を紹介するDVD上映なども実施。野口支部長は「会場費などは同窓会本部が負担してくれるので入場を無料にすることができた。いろんな人に講演を聴いてほしいしが、理工系の魅力が味わえる良い機会なので、特に高校生の来場に期待したい」と話している。
パネル展示は午前11時から公開。講演は2時間。問い合わせは同支部事務局(函東工業内)42・1220。(池田比佐史)
提供 - 函館新聞社
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