道立道南四季の杜公園」好評

update 2003/8/22 11:56

 オープンから1カ月が経過した「道立道南四季の杜(もり)公園」(函館市亀田中野町)。道南では初の道立公園で、19日までに4万8000人を超す市民らが訪れ、「安心して遊べる施設」と好評だ。子供から大人までが楽しめる新たなスポットとして定着しそうな出足だ。

 同公園管理事務所によると、19日までの総利用者は4万8550人。内訳は7月が1万7900人、8月は3万650人。入園無料で、正式に利用者数を計算することができないため、駐車場(3カ所で609台収容可能)の利用実態などから算出した。市街地から離れているため、車で訪れる家族連れが圧倒的に多く、同事務所は「予想していた以上の利用者数」と手ごたえを感じている。

 同公園は道南では第1号となる7カ所目の道立公園。公立はこだて未来大に隣接する丘陵地にあり、総面積は65・5ヘクタール。このうち開園したのは「花の丘」と「野原の丘」の2ゾーン、計26・6ヘクタール。

 子供たちに評判なのは、大型遊具などを備えた「野原の丘」。ロープを山型に組んだ「ネットジャングル」、滑り台の1種「ローラースライダー」や柔らかいマットでできた「フワフワドーム」など、さまざまな遊具がそろっている。トイレや流し台を備えた「野原の家」にはバーベキュー炉もあり、お盆休み中には大勢の家族連れでにぎわった。欧州で自生するヒースが8万本植えられた花壇には、年配の夫婦らも足を運んでいる。

 21日に2歳の孫らと訪れた同市人見町の田中瑠璃子さん(54)は「珍しい遊具もあるし、小さい子と大きい子向きの施設が分かれていて、幼児でも安心して遊べる」。母親と来た同市昭和町の菅沢月(つく)ちゃん(6)は「高い滑り台が面白かった」と笑顔を見せた。

 2005年春までには残りのエリア(「小川の里」と「里の森」)がオープンする予定で、道は年間24万人の利用を見込んでいる。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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