渡島の水稲9日、桧山は7日遅れ

update 2003/8/21 10:12

 渡島、桧山両支庁は20日、農作物生育状況(15日現在)をまとめた。低温と日照不足の影響で水稲の出穂が遅れ、生育状況は平年と比べ渡島で9日、桧山で7日の遅れ。このほか渡島ではジャガイモが8日、貯蔵飼料用トウモロコシは9日の大幅な遅れ。桧山でも小豆、大豆、同トウモロコシに7―9日の遅れが出ている。

 渡島管内では函館の8月上旬の日照時間が38・1時間で、平年(55・7時間)の68・4%。7月下旬も平年の66・5%で、日照不足が続いている。平均気温は8月上旬が平年より1・1度低い21・1度だったが、7月下旬は16・7度で、平年より4・7度低かった。

 水稲は水田に水を多めに入れて低温から穂を守る「深水管理」を各農家が励行中で、今後の気候にもよるが、渡島支庁農務課は「低温に強い品種に切り替わっており、凶作となった1993年のようなことにはならないのでは」とみている。ジャガイモは低温の影響を受け、8日遅れに。トウモロコシも出穂が遅れ、9日遅く、リンゴは2日遅れ。ビート、牧草は順調で、1日早い。

 桧山管内も8月上旬、低温と日照不足に見舞われた。中旬の日照時間は平年並みだったが、気温の低い状態が続いている。

 水稲は7日遅れで、十分に生育できず、一部で受精障害の恐れが出始めている。小豆は9日、大豆、牧草、トウモロコシは7日の遅れ。大豆、小豆は開花期が大幅に遅れている。ジャガイモは4日遅れながら、生育は平年並み。秋まき小麦は2日遅れで収穫を終え、品質は平年並みだった。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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