市観光基本計画」の年度内策定に向け検討委を設置
update 2003/8/20 10:20
函館市はこのほど、観光施策の新たな指針となる「市観光基本計画」の本年度内策定に向けた方針をまとめた。計画期間は2004年度から2013年までの10年で、関係機関・団体や学識経験者らで組織する「策定検討委員会」を設置して作業に当たる。また、観光施策に精通する専門家を「計画策定アドバイザー」とし、策定作業への指導・助言を得る考えだ。
市は1993年度に現指針となる「新函館市観光基本計画」を策定。冬季観光客誘致を中心に、「クリスマスファンタジー」などの各種イベントを展開した。しかし、長引く不況やIT(情報技術)産業の進化などで観光を取り巻く環境が変化しており、市の観光客入り込み数も計画期間中は微増にとどまっている。
新計画はこれらの情勢を踏まえ、市の基幹産業となった観光産業のさらなる振興を目的に取り組む。
具体的には、〈1〉観光を取り巻く新潮流への対応〈2〉観光でのまちづくり〈3〉広域観光の振興〈4〉北海道新幹線開業を見据えた観光地づくり―の4点を基本的視点として定義。その上で、検討委員会では学識経験者らのほかに市民からも委員を公募するなどして、広く意見を聴く方針。また、同委員会内部には庁内関係部長による幹部会と、同関係課長によるワーキンググループを置き、作業の迅速化を図る。
計画策定アドバイザーは、国土交通省の観光施策の動向や、まちづくりとしての観光施策に詳しい専門家に就任を依頼し、計画全般に助言してもらう考え。このほか、観光客入り込み数や経済波及効果などの推計については専門知識を持つコンサルタントに委託し、質の高い計画を目指すとしている。
提供 - 函館新聞社
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