道南地域のガイドヘルパー不足に朗報
update 2003/8/20 10:19
ガイドヘルパーの資格要件にもなる道主催の「重度視覚障害者研修課程」の講習会に、道南から17人が受講できることになった。定員の約半分を占めることになり、道南の福祉関係者は「ガイドヘルパー不足に悩む地域の事情をくみ取ってもらえた」と喜んでいる。
年に1度、札幌で行っている講習会で、重度視覚障害者の「目」となって外出などを手助けするガイドヘルパーの養成が主な目的。今年は25、26両日に開かれる。
ガイドヘルパーの資格要件はこれまでなかったが、今年4月の障害者支援費制度の導入で、「ホームヘルパー2級以上」と「道知事が認めた講習会受講」の2つが必要となった。
「道が認めた講習会」は、道主催のほか、認定を受けた事業所でも受けられるが、道南では講習を行う事業所がなく、有資格者が不足状態。雇用していたガイドヘルパーが辞めた場合の補充が難しく、人員不足が生じ、障害者団体などから、サービスの低下を指摘する声が上がっていた。
応募者が多かったため、道は当初予定していた30人の定員を40人ほどに拡大。道南から応募のあった41人のうち、約4割の17人に受講を許可した。「講習会を受けられない地域を優先した結果」(渡島支庁)という。
函館市内で唯一、ガイドヘルパーの派遣事業を行っている市社会福祉協議会では、有資格者が増える見通しを歓迎し、「ガイドヘルパーの人材不足は深刻で、なるべく早い段階に採用試験を行い、人員を確保したい」と話している。(後藤泰良)
提供 - 函館新聞社
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