ロープ巻かれた犬、順調に回復
update 2003/8/20 10:18
首などをロープで何重にも巻かれ、大けがを負っていたところを先月末、動物保護団体「函館ワン・ニャンレスキュー」に保護され、市内の動物病院で治療を続けている犬に、市民らからこれまでに30万円を超える寄付金が集まった。同団体は「心ある人に助けられたことを犬も分かってくれるのでは」と感激している。
「シンバ」と名付けられ、立ち上がれるまでに回復。えさの中に薬を混ぜての治療が奏功し、担当獣医師は「このままいけば、再手術をしなくても治るかもしれない」とみている。ただ、心臓にフィラリアという虫が入る病気にかかっているため、いつ心不全になってもおかしくない状態で、「少しずつ、体に優しい治療を続けていく必要がある」(同獣医師)という。
人間への不信感は抜けきっておらず、気が立っているときなどは、人をかむ恐れもある。ただ、レスキューメンバーが話しかけると「アウアウ」と答え、愛きょうたっぷりの一面も。
保護されてから18日までに寄せられた寄付金は総額で37万697円。同団体では「虐待したのも人間だが、助けてくれたのも人間」と感動し、「今後の治療費など、寄付してくれた人の気持ちに沿って使いたい」と話している。
寄付金の振込み先は、函館市亀田農協本通支店、普通預金0715365、口座名義「函館ワン・ニャンレスキュー」。問い合わせはTEL090・6997・6744。(後藤泰良)
提供 - 函館新聞社
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