「函館国際貿易センター」来月設立へ準備進む
update 2003/8/19 10:22
函館市が6月に推進基本方針案をまとめた「国際貿易・港湾振興プロジェクト」の推進母体となる第3セクターの株式会社「函館国際貿易センター」(仮称)が、9月下旬の設立に向けて急ピッチで準備を進めている。7月末には市をはじめとする関係団体が準備委員会を立ち上げており、出資する民間企業の数や出資額などを、今後の委員会で詰める方針。9月下旬にも出資企業らによる「発起人会」を開き、9月内の設立と10月からの営業開始を目指す。
プロジェクトはサハリン沖石油・天然ガスプロジェクトへの取り組み体制充実のほか、地場産品の販路拡大や港町ふ頭のコンテナヤード整備による函館港の活性化が目的。
同センターは設立時の資本金を3000万円、授権資本3億円とし、市51%、民間49%の出資割合。〈1〉産業支援(貿易支援、ビジネス企画、ポートセールス)〈2〉貿易促進(海外、国内ビジネス)〈3〉ふ頭業務(コンテナヤードなどの運営に関する個別業務)の3部門で事業を展開する。事業開始当初は固定資産を持たないソフト事業会社として、〈1〉、〈2〉の業務からスタートする。
設立に向けた準備委員会は市をはじめ、函館商工会議所、港湾、空港、貿易関係の団体、企業で組織し、7月末に発足。今月中は2度の委員会開催を予定しており、出資企業数や出資額などを詰めていく。この後は出資企業などによる発起人会開催を経て、9月下旬に創立総会を行う流れとなる。
市役所内の同プロジェクト推進室は「民間企業などの出資の取りまとめ作業が若干遅れているが、9月下旬のセンター設立への支障はない」と話している。
提供 - 函館新聞社
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