80歳、70歳姉妹が書道展
update 2003/8/19 10:20
函館市内の80歳と70歳の姉妹による書道展が19日から、千歳町のNHKギャラリー「彩」で開かれる。2人は「年を取っても元気に書をやっているのを見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。24日まで。
展覧会を行うのは、横井貞子さん(80)と小幡昭子さん(70)の姉妹。傘寿(さんじゅ)と古希(こき)の祝いを記念して開催した。
小幡さんは、茨城県に本部のある書家団体「臨池会」の師範で、市内富岡町の自宅で書道を教えている。また、横井さんは、20年ほど前に小幡さんに書を習い、以来、ずっと続けている。
展覧会には、2人で約30点を出品。小幡さんは、古典に基づいた作風が特徴で、今回も漢字を中心とした作品を出している。中でも、和紙の上に絵の具で木簡を描き、その上に中国の陶淵明の詩を書いた作品は、伸びやかさと力強さが同居し、会場作りを手伝った人からも感嘆の声がもれていた。
一方、横井さんは「かな文字」を得意としており、半切に与謝野晶子の短歌を書いた作品などを展示。かなの「変体」を覚えたくて書を始めたというだけあって、繊細な線の美しさが際立っている。
2人は「それぞれの個性が出たと思う」と笑顔で話し、「88歳と77歳まで健康に書をやっていたら、また展覧会を開きたい」と次の目標へ意欲を見せている。(後藤泰良)
提供 - 函館新聞社
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