衆院道8区補選告示まで2カ月
update 2003/8/16 13:22
鉢呂吉雄前衆院議員の知事選出馬に伴う衆院道8区補欠選挙の告示(10月14日)まで、2カ月を切った。全体の構図はほぼ固まり、有力候補が乱立する“本命不在”の様相を呈している。各陣営は解散・総選挙で補選が回避されることもにらみ、実質的な選挙戦に突入。小選挙区制になって以来、かつてない激戦が展開されそうだ。
既に立候補を表明しているのは、民主党現職の金田誠一氏(55)、自民党新人の佐藤健治氏(46)、共産党新人の伏木田政義氏(56)、無所属新人の前田一男氏(37)の4人。さらに、自民党道連の公募に漏れた元函館市議の佐々木秀樹氏(53)も無所属で出馬する意向を示している。
金田氏は道4区(札幌市手稲区、後志管内)に国替えする鉢呂氏に代わって、比例道ブロックからくら替え出馬。9日に合同選対本部を設置、31日に事務所開きを行い、本格的な臨戦態勢に入る。選対本部長代行には鉢呂氏の後援会会長、松浦百秋氏が就任。3期の実績を売りに、初の小選挙区での戦いで鉢呂票の継承に力点を置く。
佐藤氏は元衆院議員の父孝行氏から地盤を譲り受けた。既に選挙区をほぼ一巡し、各地に後援会が立ち上がっている。22日には函館国際ホテルで函館後援会設立総会を予定。支持基盤固めに力を入れる一方、道連の公募選考の経過に反発した反佐藤派にも支持を訴え、保守大同を目指している。
前田氏は自民党の公募に漏れたが、同党森派の尾身幸次前科学技術担当相が推すなど保守系無所属として出馬。事務所は函館市石川町に設け、郡部を中心に知名度の浸透を図っている。16日には上磯町で集会を開催。反佐藤派に加え、無党派層への食い込みや、国替えを強いられた鉢呂氏支持者の受け皿もにらむ。
伏木田氏は中選挙区制だった1993年以来、10年ぶり2度目の挑戦。9月5日に堀川町に選挙事務所を開設、同14日に紙智子参院議員(比例代表)らが道南入りし、選挙態勢を構築する。保守分裂、鉢呂氏国替えの間hメ(かんげき)を縫い、支持層の拡大に全力を注ぐ。
秋にも予想される解散・総選挙は、補選を回避できる10月10日解散、11月9日投票が有力。各候補は解散も視野に入れ、激しい前哨戦を繰り広げている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。