西武函館店が閉店

update 2003/8/12 11:01

　西武函館店（函館市梁川町９、調幸一郎店長）が１０日、閉店した。この日は、最後の買い物を楽しもうと客が殺到。閉店予定時刻の午後７時半ごろには、正面入り口に１００人ほどの人だかりができた。同店は、買い物客に見守られながら、２２年間の歴史に終止符を打った。

　閉店間近になると、店員約２０人が入り口付近に立ち、店を後にする客一人ひとりに「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

　最後の客が、定刻より１５分遅れで店を出た後、別れを惜しむ買い物客らに調店長があいさつ。「このたびの閉店で、皆さまにご迷惑を掛け申しわけございませんでした。長い間本当にありがとうございました」と述べ、店員一同が礼をした。これまでの労をねぎらうかのように、あたりは拍手に包まれ、中には目頭を押さえる女性店員の姿もみられた。

　調店長ら店員は午後７時４７分、名残惜しそうにゆっくりとドアを閉め、施錠。営業に幕を閉じた。

提供 - 函館新聞社

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