大相撲函館場所

update 2003/8/3 11:05

　大相撲巡業の函館場所が２日、市民体育館で開かれた。函館場所は、１９９７年以来６年ぶり。会場を埋めた観客は、本場所とは違う夏巡業ならではの生の迫力を楽しんだ。

　国華山高龍寺開設３７０年記念事業の一環。函館場所には、横綱の朝青龍、武蔵丸をはじめ、行事や裏方も含め、日本相撲協会の３５０人が参加、本物の雰囲気を運んできた。会場では、人気力士や地元出身の若手に大きな拍手がわき、熱心なファンは、午前８時の開場から、地方巡業ならではのけいこ風景に見入った。

　夏巡業は若手の力士が力をつけるには絶好の機会といわれている。屋外の土俵でけいこを積みながら地方を回る力士の肌は真っ黒に日焼けして、夏巡業ならではの雰囲気。会場では、うちわが盛んに動き、力士の一挙手一投足に拍手や歓声がわいた。

　取組だけではなく、相撲甚句、横綱の綱締め実演、やぐら太鼓の打ち分け、床山による大銀杏（おおいちょう）の髪結い実演など、相撲文化も紹介。地方巡業の魅力を余すところなく伝えた。相撲の決まり手や禁じ手をコミカルに伝える初切（しょっきり）では、２人の力士と行事が寸劇風に相撲の技などを紹介。観客は相撲の楽しさを肌で実感した。

提供 - 函館新聞社

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