逃走男、函館で逮捕

update 2003/6/26 12:19

 千歳市内で22日未明、建造物侵入の現行犯で逮捕された、札幌市西区発寒1、運転手、斉藤健一郎容疑者(34)が連行中のパトカーから逃走した事件で、函館西署と道警函館方面本部鉄道警察隊は25日、函館発札幌行きの特急「スーパー北斗3号」列車内で、同容疑者を再び同容疑で逮捕した。斉藤容疑者は函館西署で取り調べ後、午後2時15分に千歳署に身柄を移され、同署で調べを進めている。

 同方面本部や同署によると、同8時20分ごろ、捜査員がJR函館駅構内で同容疑者に似た不審な男を発見。職務質問したところ「札幌市西区の会社員、神出」と偽名を名乗り、函館同8時半発札幌行きの同列車に乗車。捜査員2人も乗り込み、さらに追及したところ、容疑や逃走の事実について「分かりました」と本人であることを認めた。

 同容疑者は逮捕時、現金23万円を所持しており、函館市内のデパートで購入した黒っぽい背広と黄色いネクタイに着替え、ビジネスマンを装っていた。当時、手錠はしておらず、手首にはすり傷があったほか、両ひじと両ひざに、逃走時に負ったとみらける軽いすり傷と打撲があったという。

 同容疑者は、パトカーから逃走した現場付近でワゴン車を盗み、24日午前7時25分ごろ、森町の国道5号を走行しているところを森署のパトカーに発見されたが、猛スピードで砂原町方向へ振り切った。森町の島崎八景に車を乗り捨て、通りがかりの乗用車をヒッチハイクし、国道5号まで再び移動。函館駅行きのバスに乗り込み、同日午前10時すぎ、函館市万代町の停留所で下車した。

 同午後5時ごろには、市内のホテルに、逮捕時と同じ「神出」の偽名を使ってチェックインし、シングルルームに宿泊。翌25日午前7時50分ごろ、チェックアウトしたという。

提供 - 函館新聞社



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