北海道銀行と北陸銀行経営統合

update 2003/5/24 12:34

【札幌】北海道銀行の藤田恒郎頭取は23日、札幌市内で記者会見し、同行と北陸銀行(本店・富山市、高木繁雄頭取)が2004年度中をめどに、共同で持ち株会社を設立し、経営統合することで基本合意したと発表した。持ち株会社は富山市に本社を置き、両行が傘下に入る仕組み。統合後の預金量は約8兆3000億円となり、地銀としては横浜銀行(預金量約8兆6500億円)に次ぐ第2位の銀行が誕生することになる。

 両行は今後、「経営健全化計画」に基づき、経営体質の強化を図った上で統合。具体的な方法・統合比率、スケジュール、統合後の経営体制などは、両行で構成する経営統合準備委員会を早急に発足し、検討する。

 北陸銀行は道内に25店舗を構えており、最終的には北海道銀行が北陸銀行から道内業務を受け継ぎ、北陸銀行は合理化、北海道銀行は収益力を高めるメリットを見出す方向。

 会見で藤田頭取は、道内店舗を中心に統廃合による経理効率化、大規模な経営グループ構築による経営基盤の強化などを統合の目的に示し「しっかりした基盤の銀行を目標に頑張っていきたい」と強調。地域金融機関の合併には公的資金投入が可能だが「全く考えていない」と語った。

 また、持ち株会社の役員体制については「社長は北陸銀行、副社長は当行で、頭取が就くことになる」と述べた。

 両行はともに公的資金による資本増強を受けており、2行の注入額は計1400億円に上る。ただ、北陸銀行は業績の悪化で昨年3月期に国への優先株の配当が無配となったほか、北海道銀行も今年3月期に国への優先株配当を見送るなど、厳しい経営が続いている。昨年5月には現金自動預け払い機(ATM)の相互開放などで業務提携を結んでおり、経営統合による経理効率化などで業績の回復を図る。

提供 - 函館新聞社



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