02年度の市公共工事発注額99億5千万円
update 2003/5/2 10:38
函館市の2002年度の公共工事発注額(市財務部調度課発注分)は99億5603万円で、前年度比36・9%減の大幅な落ち込みとなった。100億円割れは過去10年以上例がなく、厳しい財政状況に加え、大型工事が一段落ついたことが大きな要因。同課によると、本年度は大型工事を発注する計画はなく、40―50億前後での推移が予想される。
同課のまとめによると、発注総額は前年度(157億7965万円)に比べ、58億2362万円の減少。月別件数では4月が78件と最も多く、次いで7月の61件、3月の51件、9、10月の50件と続く。トータルの発注件数は515件で18件の減少となっている。
過去の発注総額と件数をみると、1998年度が110億6954万円(586件)99年度が114億5390万円(521件)2000年度が208億6633万円(511件)で推移している。
同課によると、バブル期の90年代前半には250億円以上を計上した年度もあるといい、「100億円割れは平成に入ってから初めて」としている。
大型工事は2000年度に日乃出清掃工場と七五郎沢最終処分場、01年度にも市営函館競輪場と市総合保健センターの整備と続いたが、02年度は中の沢小の増改築、水産物地方卸売市場の荷さばき上屋設置、はこだて幼稚園・千歳図書室の複合施設など規模的に縮小し、総額の減少につながっている。
03年度は大型工事減少に加え、市長選挙のため予算が骨格編成となり、当初予算の発注総額は37億149万円(前年度比60・0%減)。6月に補正予算の計上が控えるため、総額は若干増加するとみられるが、最終的には50億円を割り込む見通しとなっている。
提供 - 函館新聞社
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