函館の「労働力率」55・6%

update 2003/4/24 11:05

 函館市の15歳以上の人口に占める就業者数の比率を表す「労働力率」が55・6%となり、1950年以降過去2番目に低い数値となったことが、市がこのほどまとめた国勢調査(2000年度実施)の第2次基本集計から明らかになった。これに伴い、完全失業率も6・8%と高い数値を示し、函館経済の冷え込みが浮き彫りになった。

 第2次基本集計は、国勢調査の結果のうち、総務省統計局が公表したデータをもとに函館市関連の就業動向などを分析したもの。

 それによると、2000年10月1日現在の15歳以上人口25万462人のうち、調査日(同年9月24―30日)における就業者は12万9836人。完全失業者は9430人。この結果、労働力率は全国(61・1%)全道(59・0%)を下回り、完全失業率も全国(3・9%)全道(4・8%)を大幅に上回る実態が示された。仕事をしていない非労働力人口(家事従事者、通学者など)は10万9368人で、15歳以上人口の43・7%を占め、全国(37・3%)全道(39・8%)を上回る高い数値を示した。

 また、就業者の産業別割合を見ると第3次産業は76・6%で国平均(63・9%)道平均(68・0%)を上回っている。逆に第1次産業は1・7%で、国平均(5・3%)、道平均(8・1%)から比べると低数値となっている。

提供 - 函館新聞社



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