渡島支庁跡のアカマツを伐採
update 2003/2/27 12:13
渡島支庁は26日、旧支庁跡地(函館市五稜郭町)に生育するアカマツ4本を伐採した。樹齢140―150年ともいわれる歴史ある木とあって、別れを惜しむ住民ら約20人が集まり、伐採作業を見守った。
作業は午前9時に開始。伐採に先立ち、保存を求めてきた市民らが清めの酒をアカマツにかけ、別れを告げた。ワイヤで固定した樹木を、作業員が電動のこぎりで切れ目を入れて伐採。倒れかかったアカマツをクレーン車が押し、高さ10―18メートルの大木が次々になぎ倒された。
アカマツ4本は昨年12月、倒木が予想される危険木と診断された。伐採後、元道立林業試験場道南支場長で樹木医の斎藤晶さんは、木の枝を集め、「接ぎ木にして、このアカマツを生かしたい」と名残惜しんだ。
同支庁は当初13日に伐採を予定していたが、市民から反対意見が寄せられたため、延期。20日の住民説明会で理解が得られたと判断し、伐採に踏み切った。同支庁跡地には市中央図書館が建設され、2005年の開館を予定している。
提供 - 函館新聞社
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